シェアサロンは低コスト、低リスクで始められるため、年々需要が増えているサービスの1つです。後ほど詳しくお伝えしますが、シェアサロンには自由な働き方ができるなどの魅力が多数あります。
そこで本記事では、シェアサロンを使って開業するメリットや選ぶ際のポイントをわかりやすく解説しています。シェアサロンでの開業を検討している人や周辺情報を知りたいと思っている人は、ぜひ最後までご覧ください。
シェアサロンとは?
シェアサロンとは、複数の人が利用する共有スペースで、美容室やエステなどさまざまなサービスを提供する場所です。シェアサロンを活用すればコストやリスクを軽減でき、クオリティの高いサービスを提供できます。
面貸しとの違い
シェアサロンと面貸しには、下記のような明確な違いがあります。
【シェアサロン】
- 店舗全体がレンタルスペース
- 1席、2席、店舗全体などプランにあわせてレンタルできる
- 薬剤、道具なども共有できる
【面貸し】
- サロンとして運営しながら店舗の一角をレンタルスペースとして貸し出す
- 薬剤、道具などは自分で用意する
シェアサロンの場合はレンタルできるため、機材などをそろえる必要がない点は大きなメリットです。
レンタルサロンとの違い
【レンタルサロン】
- 店舗を複数の個室にわけて1部屋をレンタルスペースとして貸し出す
- 薬剤、道具などは自分で用意する
その他、レンタルサロンの特徴として、自分が個人事業主としてすべてのサロン業務を管理する必要があります。保険や福利厚生、集客や薬剤の手配、メニュー設定、顧客責任など、すべてが自己責任です。
シェアサロンを使って開業する4つのメリット
シェアサロンを使って開業すると、リスクの低減や柔軟な利用時間、自分に合ったサービスを提供するための環境が整うなどさまざまなメリットがあります。ここでは、4つのメリットを解説していきます。
1.開業のリスクを抑えられる
シェアサロンで開業する最大のメリットは、開業時のリスクを抑えられる点です。仮に、自分で美容室を開業しようとした場合、テナント料や内装工事、機材、設備費、運転資金など、トータルで「1千万円程度」の費用がかかるケースも少なくありません
一方、シェアサロンは立地やグレードにもよりますが、1時間あたり「数千円程度」から利用できます。また、レンタル方法は時間や週単位など、自分に合った形態を選択できるのも特徴です。
2.自分に合った場所を選びやすい
自分で開業を検討した場合、立地と資金の折り合いがあわず断念する、周辺に競合店舗が多いなどさまざまなデメリットが生じます。
一方、シェアサロンで開業すれば「周辺に競合店舗が多い」や「集客が難しい」といったケースでも、別のシェアサロンを借りることで問題を解決できます。複数のエリアを回ったうえで、自分のスタイルにあった場所を見つけられるのは大きなメリットです。
3.業務委託よりも稼ぎやすい
集客ができれば業務委託よりも稼げる可能性があります。通常、シェアサロンの利用料金は「月額固定利用料」「固定+歩合料」「時間料」いずれかでの支払いパターンが多くみられます。利用料金の相場もまとめたので参考にしてみてください。
- 月額固定利用料:相場は12万円~25万円程度
- 固定+歩合料:固定(2万円〜5万円)+歩合65%〜80%程度
- 時間料:平日750円/30分・土日祝1200円/30分程度
上記のような相場になるため、集客ができれば、業務委託よりも稼ぎやすいといえます。
4.自由な働き方を実現できる
シェアサロンでは、自分が希望する時間帯や日程でサービスを提供できます。予約制度を活用すれば、無駄な時間を削減し効率よく働ける点も魅力です。
さらに、空いた時間をスキルアップに活用すればサービスのクオリティを高められ、同時に顧客満足度の高いサービスを提供できます。結果的に、集客力の向上も図れるメリットがあります。
シェアサロンを使って開業する4つのデメリット
シェアサロンでの開業にはデメリットも存在します。メリットとデメリットのどちらも理解したうえで、自分にあった働き方ができるのかどうかを検討していきましょう。ここでは、4つのデメリットについて解説していきます。
1.集客活動は自身で行う必要がある
シェアサロンで開業する場合、集客活動を自分で行う点がデメリットになります。初期投資でコストカットできた資金を広告費に充てたり、「Instagram」「Twitter」といったSNSを活用したりしながら、根気強く集客しましょう。
また「requpo( リクポ )」や「OZmall(オズモール)」といったアプリを利用すれば月額で数千円程度で集客できるケースもあります。
参考:requpo( リクポ )予約の空き時間を10秒で埋められる!見込み客に自由にアプローチできる予約サービス
2.バックオフィス業務も1人でこなす必要がある
自由に働ける半面、負担する作業量も多くなる点はデメリットです。薬剤の仕入れや顧客の予約管理、売上の記帳、確定申告、SNSの更新などのバックオフィス業務は多岐にわたり、全て1人で処理する必要があります。
また、確定申告やSNS更新など手間のかかる作業は、外注化を検討しながら運営していくことをおすすめします。
3.収入が安定しづらい
フリーランスとして活動する以上、収入を安定させるのは難しい課題です。集客はもちろん、自分の健康状態を維持しながら働く必要があります。
中で美容師は労働環境が厳しく、現役で働けるのは40歳前後といわれています。開業支援やキャリア支援などのサービスを活用しながら、効率的かつ持続可能な運営をしていきましょう。
4.希望の時間に利用できないケースもある
近年、シェアサロンの需要が高まっているため、人気のエリアや店舗によっては、自分が希望する時間帯に利用できないケースがあります。シェアサロンを利用する前に、店舗のレンタル状況などを下調べしておくことをおすすめします。
このように、シェアサロンでの開業にもデメリットはあります。メリット、デメリットをしっかりと理解した上で、自分の希望通りの働き方ができるのかを検討しましょう。
開業するシェアサロンを選ぶ際のポイントは4つ
シェアサロンを選ぶ際に、重要なのは利用料金だけではありません。予約システムの使いやすさや決済方法なども事前に検討しておく必要があります。これらを踏まえたうえで、シェアサロンを選ぶ際に役立つポイントを4つにわけて解説します。
ポイント1.予約システムの使いやすさ
シェアサロンで開業する際は、顧客管理を効率的に行うため、予約システムの活用が重要です。テナントを利用して開業する場合は、POSシステムと呼ばれる売上管理や在庫管理などさまざまなデータを収集・分析できる機器を導入したり、予約システムをセットで取り入れたりします。
しかし、シェアサロンの場合は場所が固定されていないため、柔軟性と利便性に優れた予約システムを導入しているかどうかが、選ぶ際の重要なポイントの1つになります。
ポイント2.決済方法
開業前に取り扱う決済方法について検討しておきましょう。近年、キャッシュレス決済サービスの利用が増加しています。
需要にあわせて、バーコード決済やクレジットカードなどのサービスを提供できるかも重要なポイントです。現金を取り扱う場合は、釣り銭の用意や管理方法なども決めておく必要があります。エリアごとの客層や利便性を考慮しながら決済方法についても検討してみてください。
ポイント3.利用料金
シェアサロンを選ぶうえで、一番重要となるのが利用料金です。前述の通り、多くのシェアサロンでは「月額固定利用料」「固定+歩合料」「時間料」のいずれかを採用しています。
利用料金によっては、売上が手元に残らないケースもあるため、いくつかのシェアサロンを比較することが大切です。
なお、弊社が運営する「miyon(ミヨン)」では、自分の働き方にあわせたプランを選択でき、利用料と月額会員登録料金を支払うだけで、全てのシステム備品などが使用できます。⇒miyong(ミヨン)の公式ページを見てみる
ポイント4.ターゲットにするお客様の行動範囲
シェアサロンで開業する際には、エリアを決める前にターゲットにする顧客のイメージを考えておきましょう。例えば、主婦層をターゲットにするのか、働いている人をターゲットにするのかなど、客層によって選ぶべきサロンのエリアも変わってきます。
加えて、内装や雰囲気もターゲット層や提供するサービスのイメージに合わせたものを選ぶことが重要です。顧客のニーズや好みにマッチするエリアと雰囲気を検討し、適切なシェアサロンを選びましょう。
シェアサロンでの開業に関してよくある3つの質問
シェアサロンで開業するにあたって開業届の必要性や資格、許可の有無など、よくある質問を3項目にわけて詳しく解説していきます。
質問1.シェアサロンで開業しても開業届は必要?
年間所得が20万円を超える場合は、個人事業主として税務署に開業届を提出しましょう。開業届は「管轄の税務署に行って申請する」もしくは「インターネットサービスを利用して手続きする」といった選択肢があります。
ただし「税務署に行く時間はない」や「少しでも手続きの時間を省きたい」と思っている人は、インターネットサービスの利用をおすすめします。
質問2.シェアサロンで開業する際に必要な資格や許可はある?
シェアサロンで開業する場合も施術内容によっては、資格や許可を取る必要があります。施術ごとに必要となる資格、許可をまとめたので参考にしてみてください。
必要資格 | 必要許可 | |
美容室 | 美容師の国家資格 | |
まつ毛/眉毛サロン | 美容師の国家資格 | 保健所への許可取得 |
鍼灸院 | はり師ときゅう師の国家資格 | |
あん摩マッサージ | あん摩マッサージ指圧師の国家資格 | 独立開業届の提出 |
上記で紹介した以外にも、資格や許可が必要となる場合があるので事前に確認しましょう。
質問3.シェアサロンで開業する場合に賠償保険の加入は必要?
賠償保険の加入は、必須ではありません。しかし、施術ミスによる怪我や事故を引き起こす可能性もあるため、加入をおすすめします。
加入する賠償保険によっては、物品の破損や人格権侵害などのトラブルも補償されます。一例として「手技セラピスト協会の施術賠償保険」であれば、年間14,000円程度の出費で事故やケガの補償、人格権侵害トラブル、預かり品に対する損害補償などのサポートが可能です。
参考:手技セラピスト協会
まとめ
シェアサロンは、年々需要が増えてきたサービスの1つです。開業のリスクが抑えられる、自分のライフスタイルにあわせた自由な働き方ができるなどさまざまなメリットがあります。
一方で、シェアサロンを使った開業は、集客が難しい、収入が安定しないなどのデメリットが発生します。いきなりシェアサロンで開業することに迷いがある、とりあえずお試しで利用したいと思っている人は、「miyong(ミヨン)」の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
「ⅿiyong(ミヨン)」は美容師やネイリスト、アイリスト、エステティシャンなど健康、美容、ファッション関連で働く方向けの美容複合シェアサロンです。「miyong(ミヨン)」では利用料と月額会員登録料金の支払いのみで、売上は100%自分に還元されます。
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